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2012年1月 8日 (日)

夢の劇場☆鶴居村編part4☆(平成版【鶴の恩返し】)

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あるところにひとり暮らしの塔婆が住んでいました。

老婆には子供もなく、ずいぶんと昔に夫にも先立たれていました。

雪がふりしきる夜に、老婆は傷ついて飛べない一羽の丹頂を見つけ、可哀想だからと

家につれて帰り、介抱しました。

やがて何日か経ち、丹頂はすっかり怪我も癒え、老婆がふたたび自然へと放してあげ

ました。

長く続いていた雪は、不思議とやみました。

************************************

それからしばらくしたある夜、老婆の元にひとりの若い娘が訪ねてきました。

聞けば両親に逢いに着たけれど道にはぐれて迷ってしまったとのこと。

外は暗いから家に泊まっていきなさい、と老婆がうながすと、娘は丁寧に礼を言い、何

かお礼がしたいので糸はないですか、と老婆にたずねました。お礼に、布を織り、老婆

に贈りたい。けれども織っているところを見ないで欲しい、と言いました。

老婆は承知し、みすぼらしいけれど、家のありったけの糸を、娘に渡しました。

次の日の朝、娘は美しい織物を老婆に渡し、それを売って新しい糸を買ってきてくださ

いと言う。老婆が町へ織物を売りに行くと、たちまちその美しさは評判になり、あっとい

うまに高値で売れてしまいました。

さらに次の日の朝、娘はこの世のものとは思えない美しい織物をまた老婆に渡しました。

老婆は嬉しそうにそれを町に売りに行きました。そうして貯めたお金を、娘に持たせよう

と思っていたのです。老婆は、生まれて初めて子供を授かったような気持ちになりました。

************************************

そんな日々がしばらく続いたあと、老婆は、どうやって糸を織っているのか知りたくなり

ました。そして夜中にカタカタと音がする部屋をこっそりのぞくと、自分の羽毛を抜いて

糸の間に織り込む、哀れで、みすぼらしい丹頂の姿をみたのです。

見られたからには、私はもうここにはいられません、と丹頂は悲しい顔をし、言いました。

老婆はいたたまれなくなり、丹頂を、娘を、その弱々しい腕で抱きしめました。そして、

微かに残った娘の羽毛に老婆のひとしずくの涙が零れ落ちた瞬間、神が子を迎えに来

るように、長かった老婆の物語は不意に完結を迎えたのです――。

丹頂は光に包まれ、大きく翼をひろげました。そしてむせび泣く老婆を包み込むようにし

ながら、音もなく星空の中へ高々と飛翔していったのです―――。

************************************

それから時は流れ、雪に埋もれる一軒の廃屋があります。

いつしか、冬になると多くの丹頂がその家の近くに集うようになりました。

今でも、夜になると廃屋の窓がほんのり灯ります。そして老婆と娘が流星となって現れ

るとき、夜空はいっせいに瞬きをはじめ、それからまた闇に包まれるのでした。

************************************

お☆わ☆り(笑)

小学3年生のため文書がなっていませんね(^^;) そこの編集君! 私は面倒くさいから

嫌よ? あなたが校正したり直したりしなさい!(爆)

そんなことより、2枚目&3枚目をどうぞご覧下さい(笑)↓

1146_2

3099

"a theater of dream in Tsurui Village"シリーズ?はしつこくまだまだず~っと続きます(笑)

私のところへ訪問される方は忍耐が必要ですね(笑)

さてさて(笑) 今週末にはいよいよ鶴居村を訪問する予定です。

丹頂さん♪ 待っててね~(^0^)

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コメント

杏さま

おはようでござる。

杏さんの写真から 鶴居村という存在を知り
そして今はいつしかその村を訪れたいと
真剣に考えるようになりました。

だけど僕にはお金がない。
歩いて行くには遠過ぎる(T_T)

だから 素敵な写真いっぱい撮って
貧乏なJimmyに与えてやって下さい。

口を開けて待ってますm(__)m

Jimmy

Jimmyさま

鶴居村旅行はそれほど費用かかりませんよ(^^)
平日を選べば2万円台で行けてしまいます。
2万円台と言えば、綺麗なおねえちゃん♪の膝を触るのをちょっとだけ我慢すればすみます(爆)
フルーツの注文は阻止し、時間を延長しないで、30分きっかりにお店を出ましょう(笑)

>口を開けて待っています・・・。
それではそのまま口をポカンと開けたまま、桜木町の駅の改札の前で『小便小僧』のポーズで
お待ち下さい(笑)

待っててくれるかどうかは心がけ次第。
羽がむしり取れるまで撮り続ける人が来たとなれば、鶴にも対応ってものが・・・w

PS:先頃はリツィート頂けて、嬉しかったです。

じげんG3@小百姓さん

普段からの心がけは、自信ないわ(^^;)
羽がむしりとられるまで、丹頂の頭のてっぺんから首まで真っ赤になるくらい撮り続けます(笑)
怒ってキック!されそうになったら応戦します(笑) 私の足短いので不利だけど(笑)

>リツイート
世のため人のため、そしてなにより私のためになることはリツイートするんです(爆)

どの被写体、写真もそうだと思うけど、タンチョウ撮影については特に、本当に終わりがないね…。今回、北海道じゅうから、全国から、お隣韓国からの数多くの猛者たちの中に紛れ込んで4日間やってみましたが、ようやく基本的なことがわかった気がします。

次の週末はしばれると、東急インの駐車場のおじさんが言っていました。またおいでよって。宿泊が東急インなら、連休のときに荷物を大量運搬していた、毎朝?午前2時に出撃していたグレーの日産ノートが来ていたでしょ?と聞いてみてください(笑)

1枚目の場所、だいたいわかったのですが、タンチョウが来るかどうか不安を感じながら、ほかの撮影者が素通りする場所で待つのは運プラス勇気も必要でした(+。+)アチャー。

はーちゃん♪

長旅お疲れ様でした(^^)

写真も含めて、趣味には終わり(際限?)がありません(笑)
この時期、鶴居村には世界中からカメラマンが集まりますね。早朝の音羽橋はたいへんな賑わい
だったと思います。

丹頂の魅力は言葉では言い表せません。肉眼でひと目見ればそれは明らかです。丹頂に魅せら
れ、生涯通い続ける人を私はたくさん存じております。

きっと、丹頂の撮影は大変難しく、満足いく写真を撮ることが至難の業で(もしかしたら一生涯満足
いく写真は撮れないかもしれませんけれども)、そんなところが何度も何度も鶴居村へ足を運ばせ
る理由なんだと、そんな気がいたします。

丹頂は大型鳥なので、ゆっくりと空を飛びます。なので、ただ止めて撮るだけなら、コンデジでも割
と簡単に撮影することが出来ます。給餌場へ行けば丹頂の色々なシーンは撮り放題ですし、その
辺の畑にもうじゃうじゃ(笑)いますのでシャッターチャンスには事欠きません。

けれども、誰にでも簡単に撮れる、ということが逆に丹頂撮影の難しさと恐ろしさ?ですね。
恐ろしさとは、もちろん機材への莫大な投資や撮影にかかる経費(旅費)も含みます(笑)

>タンチョウが来るかどうか不安を感じながら、ほかの撮影者が素通りする場所で待つのは運プラ
>ス勇気も必要でした(+。+)アチャー。
そうですね。でも丹頂ばかり追い掛け回し闇雲にシャッターを切っても、後で落胆するだけです(笑)
私の場合は、特定の場所で根気強く丹頂が【そこに来る】のを待ちますね。予め飛行ルートを確め、
その景色の中でイメージに合った方向(構図)を決めておきます。
注意するのは、光が入ってくる方向と、空も含めた背景の色合いです。白飛びするような空は背景
として避けますね。冬ですと白い雪も避けます。丹頂は白いので(笑) 
光に関しては、斜光になるアングルをいつも求めています。順光や逆光では絵に立体感が出ないか
らです。
もちろんこれは私なりの撮影方法です。手法は他にも無数にあると思います。

週末の鶴居村訪問ですけど、宿はまだ決めていません(汗)
今回は鶴居村周辺で探そうと思っています。でも、今から間に合うかしら?(^^;)
帰宅する日も未定です(爆) ちょっと計画性が無いかも(笑)
機材は、いつもの1Dと5Dの二台体制ですね。レンズはどうしようかしら・・・。
70-200mm(5D)・28-300mm(1D)・一応16-35mm・・・。こんな感じですね(^^)

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