« 2012年10月 | トップページ | 2012年12月 »

2012年11月

2012年11月27日 (火)

大地よ。空よ。

Tsuruimura11

薄紅色の空が色褪せる頃、大地は夕闇に覆われます。

彼らはいったい、何処へ帰るのでしょう。

わたしたちは、いったい何処へ帰ればよいのでしょう。

やがて彼らの気配はすっかり消えてしまい、澄み切った冷たい空気が

虚しい現実を告げました。

***********************************

続きを読む "大地よ。空よ。" »

2012年11月18日 (日)

”Theater of Dream. Autumn 2012”

Negura2

皆様大変ご無沙汰していました。

お変わりなくお過ごしでしたでしょうか?

私の方はと言いますと、鶴居村での生活を今日で終え(嘘)、先ほど持ち帰りました

駄作の数々を右クリック2,000回ほどで無事削除し終わったところです(笑)

ということで(笑) 残った数少ない何枚かを無理してご紹介したいと思います(笑)

***********************************

さて鶴居村と言えば、やはり丹頂鶴ですね。鶴が居る村ですから(笑)

けあらしに浮かぶその美しい姿や華麗な求愛ダンスを想像される方も多いでしょう。

もちろん私も真冬の時期には有名な音羽橋や給餌場を何度も訪れ撮影にいそしみ

ます。その美しさは本当に格別ですね。

けれども、丹頂の撮影に適した季節は、実は冬だけではありません。

晩秋から初冬にかけてがまた良い季節で撮影欲を非常にかき立てられます。

雪化粧はありません。緑も青々としていません。枯れ木はどれも色褪せた感じで、決

して色鮮やかな景色を見せてくれるわけではありません。

撮影に関しましても、冬場と違い『ねぐら』と『給餌場』に行けば必ず丹頂さんに会えと

いう事もないのです。

この時期、丹頂はひたすら餌を探し求めます。畑をあさったり、民家の敷地に侵入し

たり(笑) 春に生まれた雛は親と同じ背丈になります(頭はまだ赤くなく、羽には未だ

産毛が混じっています)。母親の見よう見まねで畑を突っつき、父親は後ろからそれを

見守りながら周囲を警戒します。

幼鳥は、初めての冬を迎えるに当たり、両親から生きるための術をあれこれと学んで

いるのです。やがて訪れる厳しい季節。春を迎えることの出来ない幼鳥も決して少なく

はありません。

この季節、丹頂は家族単位で明日をも知れぬ未来へ備えているのです。

そのような見方(もちろん私だけの安易なセンチメンタルな考えかもしれません)をし

ますと、色褪せてコントラストに欠けた原生林で懸命に生きる丹頂の家族の営みが

なんだか寂しげで、それでいて、とても尊いものに感じてしまいます。

自然の中で生きるのって、本当に大変なんですね。

***********************************

さて写真の説明です。

1枚目。あまり知られていない丹頂のねぐら(但し、冬季のみ)で撮影しました。

300mmに1.4倍のエクステを装着しています。1D3ですので、35mm換算で

546mm相当です。

続きを読む "”Theater of Dream. Autumn 2012”" »

« 2012年10月 | トップページ | 2012年12月 »

2021年3月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト

フォトエッセイ

  • 絶望の淵から『こんにちは』
    日常の何気ないシーンや、旅した時の自然の風景を集めたフォトエッセイです。

愉快な仲間たち♪

  • HIRO1957Xさん
    孤高のフォトグラファーのサイトです。 文学者でもあります。 そして、ライカ使い・・・。 羨ましいですね(^^)
  • Jimmy Pageさん
    写真作品自体はR20指定ではありません。 でもご自身自体が・・・(爆) D3Sと自慢の一脚を振り回す全天候型?のフォトグラファーです(笑)
  • Liuichiさん
    その才能を惜しまれつつも故人となってしまったカメラマンのブログです。 http://ganref.jp/m/liuichi/portfolios こちらでも作品をご覧いただけます。
  • bwhaleさん
    お料理の名人です(^^) 私の体重が増えたのは、きっとbwhaleさんが投稿する写真のせいなんです(笑) 清楚でお淑やかな彼女に会いたければこちらへどうぞ!
  • die frauさん
    その気品溢れる作風には、ひと目でdie frauさんの作品と分る独自の世界があります。 それは、生まれ持った感性の成せる業です。 作品を観るたびに、何度となく嫉妬を覚えたことか(爆)
  • wataruさん
    才能溢れる小学生カメラマンです(^^) 将来が末恐ろしい・・・。 パパの機材を奪い取るため只今奮闘中!(笑)
  • さんねこさん
    猫ちゃん写真に激しく反応します(笑) ちなみに、超美男子で独身です♪♪ 私の個展スタッフでもあります(ウソウソ~♪)
  • はーちゃん♪
    悪女にそそのかされ、北国にハマッてます(笑)
  • 京都の怪人さん
    え~っと・・・。ここはR20指定ですのでお気をつけ下さい(笑) 女性にはオススメ出来ませんけれども、独身男性には必見のサイトです(たぶん) 但し、クリックするときは背後に人がいないことを確認してからでないと白い目で見られる恐れがあります。
無料ブログはココログ

最近のトラックバック