『Grace and Beauty』
FIFAのサイトでこんな言葉を目にしました。
カナダ人ファンにより書き込まれていた言葉です。
『優雅で、美しく』
それは、サッカー日本女子代表のプレースタイルに対する尊敬の念が込められた言葉でした。
ナデシコ・ジャパン。今更説明の必要も無いですね。
今ドイツでサッカーのワールドカップが開催されていることを知らない人も多いことでしょう。
男子と違い、注目度は決して高いとは言えません。震災後のイベントでもあり、そんなムードではないということもあるでしょう。
けれどもそんな中、大和ナデシコは人生を賭け、日本人の悲しみを一身に背負い遥かドイツの地で戦っています。
試合が終わると、決まって横断幕を広げ、選手一同場内を一周します。
横断幕には、震災に遭った日本へ届けられた世界中からの支援に対する感謝のメッセージが書かれています。
そしてそれは、単に感謝のメッセージだけでなく、『私たちは必ずこの苦境から抜け出して見せる』という日本人すべての決意を
込めた力強い言葉でもあります。
準決勝進出をかけた優勝候補のひとつドイツ戦で、ナデシコ達はその決意を具現化しました。
試合前に、コーチングスタッフが選手全員を集め短いVTRを見せたというエピソードをニュースで知りました。
そのVTRの最後には東日本震災の悲惨なものも含まれていたそうです。
ミーティングの最後に、監督は選手達にこう言ったそうです。
『苦しい時にはこの映像を思い出せ。祖国を想い、頑張るんだ』と。
月給10万円にも満たない選手達を揺り動かした崇高なモチベーションの源は地位や名誉やお金の為ではありませんでした。
試合は一進一退の攻防が120分間続きました。そしてナデシコは、最後まで走り抜いたのです――。
試合に負けたドイツの監督の言葉が印象的です。
『何時間やっても、きっと我々は点を取ることが出来なかった』
私はこの言葉に『Grace and Beauty』な日本チームに対し、そして絶望の淵にいる祖国のために最後まで必死に
戦ったナデシコ達に対するある種のリスペクトを感じ取ることが出来ました。
14日(木)の早朝には準決勝が行われます。相手は優勝候補の一角でもあるスウェーデンです。
その試合の結果がどうであれ、ナデシコ達が今回のワールドカップで残した偉業は疑いの余地もありません。
優雅で、美しく。
それはナデシコ・ジャパンの代名詞でもあり、多くの日本人の心の代名詞でもあるはずです。
日本がとるべき復興の形を、私はナデシコ・ジャパンの戦いぶりの中に見た気がいたします。
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最後に、私からナデシコ・ジャパンへの心からのメッセージです。↓
『絶対に勝ちなさい! 優勝カップを東北に持って帰りなさい!!!!!!』(笑)
優勝の瞬間、たぶん私は失神しちゃうでしょう(笑2)
(PS)
今日は画像ありません(汗)
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